当法人が吉田町と民間団体との斬新な防災協定を橋渡し

 

 7月30日、北オアシスパークのオアシス館で、吉田町と町内の異業種企業10社で組織するYSD防災協力会とが、極めて珍しい業務内容の防災協定を締結しました。

 

 締結した協定は、「防災・減災における協力及び支援業務に関する協定」で、災害時におけるYSD防災協力会の災害支援協力はもちろんのこと、平常時において町が実施する防災啓発活動へのYSD防災協力会の協力なども盛り込んだ内容となっています。災害時ばかりでなく平常時の活動も想定した内容の防災協定は、あまり例を見ないものです。さらに、異業種企業10社が一つの組織となって行政に協力し多様な業務の防災活動を担おうとするスタイルも、あまり例を見ないものです。

 

 こうした斬新な協定は、ボランティア活動支援を手掛けている当法人に対し、町内の異業種企業10社で構成する団体から、防災をテーマとするボランティア活動についての企画立案依頼があったことが契機となり形になったものです。この団体では、一過性の活動ではなく普段から継続して防災活動を実践することをイメージしていたことから、当法人では、この団体に組織化を促すとともに、吉田町に対して協定締結の企画を持ち込み、その実現に向けて調整を図りました。

 

 それで誕生した組織が「YSD防災協力会」です。この名称にあるYSDは、「Yo Shi Da」の意のほか、「町内の異業種企業それぞれの特性を生かして、平常時も非常時も多様な活動を提供する組織」という会のメンバーの強い意志を表現するYoshida(吉田町)、Support(支援する)、Different industries(異業種)の頭文字となっています。

 

 この防災協定締結に向けて、YSD防災協力会と吉田町とは、当法人のコーディネートのもとで何度も打ち合せを行って協定内容をまとめ上げ、この日、吉田町の田村典彦町長とYSD防災協力会の橋口智規会長との間でその内容を表した協定書が取り交わされました。そして、この協定締結式では、この日共に北オアシスパーク(吉田町防災公園)でボランティア活動を行う静岡銀行吉田支店とコーディネーター役の当法人が立会人を務めました。

 
協定書にサイン   左:田村吉田町長 右:橋口会長
 
協定書の披露 左:田村吉田町長 右:橋口会長